放課後学校
『もう…大丈夫…』

「あなたは?」


『わた…しは…ずっとあの…霊をみて…きた… 私が消えたらもう 忘れちゃうけど…最後に言う…ね…千恵…子…よ…美和子…大きくなったね…』


千恵子?おばあちゃん!

千恵子というのはおばあちゃんの名前


『霊は成仏したから 皆目を覚ますはず… じゃ…あね…たまにはおじいちゃんに会ってあげ…て。さよなら…美和子。』


そう言い残しておばあちゃんは消えた。



「おばあちゃん…」


ありがとう…


「あ…あたし何してたの?」

沙里子が目を覚ました。


「沙里子!!!」

「…ん?美和子!」


「鷹斗!!!」


「俺…?生きてたのか?」


「称!」


良かった。ありがとう…

琥珀…おばあちゃん…ありがとう…





3年後



私は秋田のおじいちゃんの家に遊びにいってる。


なんだか誰かと約束した気がしてなぁ…


[秋田―秋田―]


電車のアナウンスとともにドアが開く。


「はぁ~暑い!」

おじいちゃんの家まで行く途中の田舎道を歩く。


ガラッ

「おじいちゃん!久しぶり!!」


「おーよく来たな!」

私は空をみた。


所々雲がまじっている空


ポケットに手を突っ込むと誰のか思い出せないお札が入ってた。


誰のか分からないのになぜか暖かった。



なんでだろ?


思い出したいけど思い出せない。



ま、いっか☆


あれ?今空が微笑んだ気がした。




―end―
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