のっくあんのっく☆!
「うがー、深海に負けたああっ」
「ふっ、残念だったな!」
「どんぐりの背比べだな…」
「「うわっ、秋月」」
「ハモんなよ」
こいつはあたしの前に呼ばれてた奴。
フルネームは、秋月 梓[アキヅキ アズサ]。
女の子みたいな名前だ。
ちなみに今回の社会、89点。またなんとも微妙な…
…高得点だなっ!
「お前ら平均点知ってんの??」
「知らんがな」
「何点なのよ」
「俺も知らん」
「なんなんだよ!」
どこかボケてるんだよなー、こいつ…
「ほいきけよー、今回の平均点はー」
みんなが一斉につばを呑む。
「77点だー」
一瞬の沈黙。
そして、
「なんだー、よかった」
「ギリ超え!お前は?」
「いや余裕で…63点だ…」
「いやアウトだろ!」
こんな会話が聞こえてくる。
なんていうか、もう、泣きたかった。
「あっちゃー…この平均点なら
90点台取らなきゃだったなぁ…」
と、悔しがる
隣のムシンケイ。
秋月、梓。
なんていうか、もう、泣いちゃった。