ラブ★パニック
「さて、薫も行ったし、で、何があったの?」
「...奈留に、心配かけてるみたいなの...。」
「どうして?」
「奈留、私に彼氏作ってほしいみたい...。でも、まだ無理なの...男って怖い...。」
あの日から、私は完全に、ゆうちゃんと諌とかおるんとソウ以外の男の子が無理になった...
「多分、綾瀬は、つーちゃんに幸せになってほしいんだよ。」
「え?」
「だから、焦らなくていいんじゃないかな?俺から綾瀬に言っておくよ。」
「ゆうちゃん...。」
ゆうちゃんには、昔も今もなんでも話してしまう。
奈留や諌、かおるんにさえ教えてないことも、教えてしまう、私の一番の理解者だ。
「まあ、落ち着きなよ。お茶でも飲む?」
「うん!」
ゆうちゃんの入れたハーブティーは絶品で私の大好物だ。
「ありがとう。ゆうちゃん。」
「つーちゃん可愛い。」
ゆうちゃんに頭を撫でられると、なんだか落ち着いて、あいつの事なんて、すっかり忘れていた。