ラブ★パニック



薫side




「で、葵、俺の大事なつーちゃんに、何してくれちゃったわけ?」


「え?さあな?そんなに怒んなよ薫。」





ただいま、親友の葵を呼び出し中。

葵とは、中学からの付き合いで、できれば、つーちゃんに会わせたくなかったんだけどな...

畜生、詰めが甘かったな...





「葵の事だから、まさか、つーちゃんに手出したんじゃないだろうな?」


「まあまあ落ち着けって。まさか、薫の幼馴染なんて、知らなかったし、噂になってたじゃん?めちゃくちゃ可愛くてツインテールの絶対告白断る奴がいるって。」



「つーちゃんは、そんな簡単に手出していいほどじゃない。」





つーちゃんはやっと今、あの事忘れられそうなんだ...

葵になんて、邪魔させない。




「へー、俺、結構本気なんだけどなあ...。」


「は?」


「だから、水谷つぐみのこと。」



「お前何いってんだよ!」






女好きのお前が、何いってんだよ!






「あいつの唇。」


「はあ?」


「結構柔らかかったな。」


「...てめえ、まさか!」


「じゃあ、これから、マリちゃんに言うことあるからじゃあな?」


「おい!まてよ!」





上手くかわしやがったな!

つーちゃんの唇を奪うとは、葵!ぜってえ許さん!


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