*。・゜例え記憶をなくしても゜・。*【番外編追加中&リク受付中】
「…貴方の名前は?」

「…空です。」

「空さんですね。よろしくお願いします」

そう言って山南さんはさっきみたいに笑った。

「あの…よかったら少しはなしませんか?」

ちょうど今は暇だし山南さんが来てくれて助かった。

「そうですね。
ではご一緒させてもらいます。」

そう言って縁側に山南さんは腰掛けた。

そのとなりにあたしも座る。

「…幼いですね。話しは近藤さんから聞いていますが、一体歳はいくつですか?」

「えっと…多分14歳ぐらいだと思います。」

「そうですか…。では平助くんとは6歳差ですね。」

「えっ?!」

平助とは6歳差ってことは平助は20歳?!

「あたし…目上の人になんて態度をとってたんだろう…」

そう考えてズーンと効果音が出るぐらい落ち込む。

「ふふふ…大丈夫ですよ。
平助くんはそんなに心が狭い子じゃありませんから。」

それはよく分かってる。

「ここの人はみんな…なんだかんだいって優しいもんなぁ…」

「…そうですね。
皆さんとてもお優しいです。
…そしてたのもしい。」

山南さんはそういうと淋しそうに笑った。
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