*。・゜例え記憶をなくしても゜・。*【番外編追加中&リク受付中】
「おい総司、てめえどこほっつき歩いてたんだ?」

土方さんはよく怒るけど、それは僕等のことを心配してるからだって知ってる。

っとそんなことはどうでもよくて…

「土方さんっ!空がっ!」

そう、空がいな……い?

ーピョコッ

「沖田さん、おかえりなさい♪
それより、あたしがどうかしましたか?」

土方さんの後ろには笑顔で僕を迎えてくれる空の姿があった。

…え……なぜ屯所に?

「空…どこにいました?今まで」

「桜の木の横で寝てました♪」

桜の木?桜の木………。

あぁ!

「そんなところまでいってたんですか…」

そりゃ寝てたら返事が返ってくるはずないし、桜の木は影で見えにくいときもあるからなぁ…。

「えへへっ、沖田さんこそ今までどうしたんですか?」

ー……言えない、空を探してたなんて。

「あー…散歩ですよ。
最近運動不足なもんで…」

だからごまかす。

嘘はついてない。

だって散歩のようなものでしょ?

「おい総司、早く夕餉食ってこい。
腹減ってるだろ?」

土方さんはそう言って屯所の中に入っていった。

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