*。・゜例え記憶をなくしても゜・。*【番外編追加中&リク受付中】
「すみません…」

沖田さんはそう言って静かにあたしから離れた。

長いまつげに涙が乗ってキラキラしてる。

「大丈夫です。
それより、風邪の具合はどうですか?」

「コホ…はい!大分よくなりました♪」

少し咳き込みながら言う沖田さん。

「…それならよかったです♪」

ちょっと心配だけど…

ーコツン

「熱も下がったし大丈夫ですね。
思ったより熱が引くのが早くてよかったです♪」

大丈夫そうでよかった。

「…空、さっきはごめんなさい…。
感情に任せて変なこといっちゃって…」

変なこと。

きっとよそ者って言ったこと。

「べ、別に気にしてませんよ!」

嘘、すごい気にしてた。

「…本心じゃありませんよ…。
僕、空をよそ者なんて思ってません。」

沖田さんが優しくそう言ってくれて思わず泣きそうになる。
< 134 / 392 >

この作品をシェア

pagetop