*。・゜例え記憶をなくしても゜・。*【番外編追加中&リク受付中】
ービュンっ

だけど病人のあたしがコントロールがいいはずもなく、沖田さんの横を通り過ぎる。

ーバリッ

だから運悪く障子にあたってしまった。

「…あ…」

「あーぁ。障子破れちゃった。
土方さんに怒られますねー♪」

どこか嬉しそうな沖田さんとは裏腹にあたしは絶望で満ちていた。

あれ、紙貼るの大変だったのに……。

『これ破ったやつは自分で貼りかえろ!
大変なのは自分が1番分かってると思うから誰も破らねえと思うがな。』

いつか土方さんが言っていたことを思い出す。

ドンドンという足音もどこからともなく聞こえる。

ーバンっ

「だーれだぁ?
俺の忠告も聞かず障子を破った馬鹿は!」

…おーのー…。

沖田さんお願い!言わないでーー…。

そう願ってもさすがは沖田さん。

期待を裏切らない。

「空が水枕投げました♪」

そう丁寧に土方さんに教えてあげてました。

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