*。・゜例え記憶をなくしても゜・。*【番外編追加中&リク受付中】
ー沖田sideー

「あーぁ、土方さんがうるさいから空寝ちゃったじゃないですかぁ」

スースーと寝息をたてている空に近寄る。

「おい総司、てめぇは何がしたいんだ。」

土方さんにそう言われ立ち上がる。

「…土方さんに分かりますか?
拒絶されることが恐くて何も出来ない僕の気持ちが。」

キッと睨みつけながら言う。

「一体なにがこええんだよ。」

土方さんはまるで分からないというように言った。

「…はじめて好きになった人が男だったんですよ…。
これ以上好きになったらきっと僕は自分を抑えられない。
だからこうやって近付かないようにしてるんです」

「…お前は馬鹿か?」

…何がいいたいんだろうこの人は…。

「貴方には叶わない想いをしたことがないから分からないんです。」

そう言うと土方さんは静かに言った。
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