*。・゜例え記憶をなくしても゜・。*【番外編追加中&リク受付中】
「ってえぇ?
知りませんよ!」

そう言うと空は「鈍感」と一言言って少し間を開けてから水枕を僕に投げつけて「水枕」と言った。

ー自由人。

風邪引いてるときの空にはそんな言葉がぴったりだ。

「…自分でとりにいってはどうですか?」

教えてくれなかった苛つきと水枕を投げつけられた腹立たしさからそんなそっけないことばを出す。

だけどそう言ったら空はキュッと唇をかみしめた。

そしてじょじょに大きな瞳に涙がたまりはじめる。

「もぅ…いいです。
自分でとりにいくもん。
沖田さんなんて嫌い。」

そういって立ち上がろうとするけど、熱があるからふらふらして中々立ちあがれないご様子。

「分かりました!分かりましたから立ち上がろうとしないでそこで寝てて下さい!」

そう言って僕の膝の上に乗っかっている水枕をとって部屋を出た。

…そっか。女の子だったんだ♪

なんて内心そう思いながら。
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