*。・゜例え記憶をなくしても゜・。*【番外編追加中&リク受付中】
「こっんどーうさんっ♪」

そういいながら障子を開ける。

近藤さんはなんだか仕事をしているみたいで、何かを必死に書いている。

「近藤さん?」

今度はもっと近くで呼ぶと、顔をあげてくれた。

「おぉ、どうしたんだ?」

「頼みごとがありまして……」

あたしはそう申し訳なさそうにいう。

「なんだ、なんでもいいなさい。」

あぁ、近藤さんは永倉さんと同類だな。

「これの部分をですね、大声でよんでいただけますか?」

そう言った途端、バンッと大きな音をたてて障子が開いた。

…永倉さん、捕まるの早すぎ……。

「おいコラ、全部てめえの魂胆か。」

目の前には永倉さん、山南さん、原田さん、平助の尸と豊玉発句集を持った鬼さんのの姿。

「あー…てへっ☆」

そんな調子で可愛く言ってみるが、逆に頭にご立派な角が生えてしまった。

「…切腹するか総司のようになるかどっちか選ばしてやるよ。」

そう言って土方さんはある方向を向く。

「沖田さんのように………は、絶対いやです!
死んでもいやです!」

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