*。・゜例え記憶をなくしても゜・。*【番外編追加中&リク受付中】
「ほんと、雨漏りは嫌だよね」

そう、雨漏りのせい。

昨日はすごく雨が降って、各部屋雨漏り状態。

そのせいで部屋は雨でじとじとしてとても布団をひいて寝れる状態じゃない。

だけどこの大きい部屋は無事だったみたいで、だからお泊まり会しようって言い出したんだと思う。

だけどもっと悲惨なのは布団で、雨漏りの中、布団を盾にして寝ていたもので、布団はびちゃびちゃで、今日干しているところ。
でも、凄く雨が染み込んでるから2.3日は干しておかないとダメみたい。

各部屋予備と寝る用で2つずつ布団があるんだけど、あたしは沖田さんの部屋で寝てるから、2つとも使ってる。

だけどみんなは1つしか使ってないから予備の1つがまだ残ってる。

きっとその予備をここにひいてるんだと思う。

…ということはだ、あたしには予備の布団がない。

=とりにいっても布団がない。

=ここ2.3日あたし寝る布団がない。

「それに、あの部屋で寝るのも無理でしょ?」

あの部屋。

沖田さんの部屋だ。

沖田さんの部屋はなぜか特に雨漏れがひどく、とても人が寝れる状態じゃない。

「…床で寝るしかない…ってことですか…」

そうつぶやくと、平助は変な顔をしてこっちをみた。

「??」

頭にハテナマークを浮かべると、平助はにっこり笑って言った。

「風邪引かれちゃ困るから、ここでみんなの中の誰かと一緒に寝るんだよ?」…と。
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