*。・゜例え記憶をなくしても゜・。*【番外編追加中&リク受付中】
「…と、言うわけで、黒猫ちゃんをすててこいということは、あたしを傷つけると同じです。」

あたしがそう言うと、「ふにゃふにゃ」 と黒猫ちゃんの納得したような鳴き声がした。

「……つまりだ、ここで飼えと。」

「もちろんです。」
「にゃー」

「…はぁ…しょうがねえなぁ…」

「!いいんですか?」
「にゃごにゃご?」

「…その代わり、ちゃんと世話するんだぞ…」

「っはいっ!」
「にゃぁっ!」

10月の中旬のこと、屯所に可愛い黒猫ちゃんがやってきました。

名前は無難に「くろっ!」

くろちゃんです。

「…ぶにゃぁ!」

…だけど気に入らないみたいなので、もう一度仕切りなおし。

「じゃあ…秋に来たからあき!」

そう言うと

「…ふにゃ」

と鳴いてくれました。

これはいいってことだよね?

よろしくね、あきちゃん。
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