*。・゜例え記憶をなくしても゜・。*【番外編追加中&リク受付中】
「……くそねこが…」

翌朝えらく不機嫌な土方さんの声と暖かい温もりが消えた感じで目が覚めた。

「んんー…もう、なんですか…」

せっかくぐっすり寝てたのに…。

布団はまだかわいてはくれず、昨日も土方さんと寝た。

…ん?なんか土方さんが何かを掴んで………ってあ、あ、

「あきちゃん!」

バッと土方さんからあきちゃんを取りかえす。

「あきちゃんになんてことするんですか!」

「知るか。そいつはオスだぞ?!」

…お…す?

「じゃあ、あきくん?」

いたって普通に言うと、殴られた。

ううん、違う。ビンタだ。あれは

「…そいつがどこで寝てたか知ってるか?」

…?さぁ。知らない。

「てめえの胸の上で寝てたんだぞ?!」

あぁ、だからあったかかったんだ。納得………うん……で?

「それがなにか?」

「…何回も言うがそいつはオスだ」

はい、それがなにか?

「クソガキが……。
じゃあ、俺がお前の胸を枕にして寝てたらどうする?」

え、そんなの、

「殴る、蹴る、罵る」

「そいつは男だ。」

…この人馬鹿だ。

「人間と猫は違うと思います」

「関係ねえ!」

…というかあれ?

「なんでそんなこと気にするんですか?」

そうだ、土方さんには関係ない。

だって土方さんの上で寝てたわけじゃないし……。
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