*。・゜例え記憶をなくしても゜・。*【番外編追加中&リク受付中】
「わぁ!僕より小さい♪」

と、おチビさん。(ただ、あたしより高い)

「なんだ、まだガキじゃねえかよ」

と、筋肉さん。(ただ、筋肉ムッキムキなだけ。)

「んー……小さいね。」

と、長身のイケメンさん。
(あたしが見た中でこのひとが一番かっこいい…。)

「そうですよ。チビですよね。」
…と沖田さん。

ープツン

その時、あたしの中の何かがきれた。

「あれ?なにかきれた音しない?」

「気のせいじゃねえか?」

「んー…多分危ないと思うなー…」

「左之さん、何がですか?」

「…すぐ分かると思うけどね。」

「今すぐ分からせてあげます♪」

「「「「ひっひいっ!」」」」

なぜか沖田さんまで入っているがまあ良しとしようじゃないか。

「お初にお目にかかります。こちらに監禁されております空と申します」

嫌味ったらしくかつ、ドス黒い笑みを浮かべて言う。

目の前でブルブルと震えている3馬鹿。

「貴方達にはマナーと言うものがないんですか?
人が話している途中にギャーギャーギャーキャーガキじゃあるまいし。
まぁ、こんなチビに言われるのは屈辱的でしょうけど。
でも、マナーはしっかり守ってください。
これは、常識ですよ?
煩いかもしれませんが、これからも言って差し上げます。
わたくし、優しいから♪」

最後ににーっこりと笑う。

もはや地獄の住民となったであろう3馬鹿達を見つめる。

その時、ある映像が頭をよぎった。

『ーちゃんってさー、性格きついよねー』

『うんうん。なんか全部自分が正しいみたいな言い方するよね』

『しかも、最初と態度全然違うしさー、
猫かぶりだよねー』

スゥーと頭を通り過ぎて行く映像。

「っ!」

これは……あたしの記憶?

そう思ったころにはもう意識を手放していた。
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