*。・゜例え記憶をなくしても゜・。*【番外編追加中&リク受付中】
「…何って言われても………」

そこで気がつく。

セーラー服って何だったっけ?中学生ってなんだっけ?って。

「で?何なんだ?」

「あたしもよく…わかんない…」

くらくらする。

頭が痛い。

さっきと同じ感じ…。

「ーー !! 」

声にならない悲鳴をあげる。

頭が痛い。

もう、考えたくない。

だけど…あたしは何も知らないの?

お母さんやお父さん。そんな大切な人も忘れてしまったの?

あたしは忘れたかった訳じゃないのに。

なんで……?

あたしはこれなら何も知らないで生きていかなきゃいけないの?

そんなの……やだよ。

「ふっ……ふぇ…」

そう思ったら、知らない人がいる前だろうと、涙が止まらなかった。
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