*。・゜例え記憶をなくしても゜・。*【番外編追加中&リク受付中】
「……僕、好きな人いるんです。」

って急に話し出した!

「好きなのに…何もできなかった。
急に、出て行っちゃった。」

「…そうですか…」

「もっと早くに好きって伝えればよかった。
もっと……もっと一緒にいたかった。
そう考えたらきりがなくて…」

「…会いに行けばいいじゃないですか…」

「どこに行ったのかもわからないんです…」

「あ…すみません。」

「あ、別にいいんです。
僕たちに愛想つかしちゃったんですかね」

沖田さんはそう言って悲しそうに笑った。

「戻って…きてくれませんかねぇ…」

「その女の人は幸せですね。
…沖田さんにそこまで思われるなんて…羨ましいです。」

あたしもそんな風に思われてたのかな。

戻ってきてほしいってちょっとだけでもおもってくれてたのかな。

でも…もう4ヶ月も経ってるし、みんな忘れてるよね。
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