*。・゜例え記憶をなくしても゜・。*【番外編追加中&リク受付中】

そんな時、着物の裾をちょんちょんと引っ張られた。

「僕にもお酌してもらっていい?」

そう、平助に。

「…もちろんです」

「僕より背が低いんだね。」

平助がそう言った瞬間、土方さんがひらめいたように言った。

「…同じチビでもあのクソガキとは大違いだな。」って。

だけど、そういった瞬間、ピキンと凍りついたように辺りがつめたくなった。

「…すまん…」

クソガキって用語は禁句だったみたい。

あれ?クソガキって……。

なーんか聞いたことある単語だこと。

……あ……

そうですよね、あたしとは大違いですよね!

でもざーんねん☆

同一人物でーす!

…聞き出してやろうじゃないか。

そのクソガキのことを。

「なんやみなさん、急に静かになってしもうて。
土方はん、そのクソガキってどんなこやの?」

いいよね、少しぐらい聞いたって。

ちょっとは期待、してるんだから。
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