*。・゜例え記憶をなくしても゜・。*【番外編追加中&リク受付中】
「嘘じゃありません。」

信じてもらえなかったショックと、

そんな甘い考えだった自分に腹が立った。

「…君ねぇ…自分がどんな状況か分かってる?」

ふと原田さんがそう言う。

その瞬間、ドンっと体を押し倒された。

「へ…」

驚くのもつかの間、キランと何かが光った。

「ーー!」

さっきの土方さんと同じように原田さんは剣を喉に刺していた。

ぐっと力を入れられ、もうダメだ…と決意した時、

ードサッ

「きゃっ」

原田さんが倒れてきた。

耳元に原田さんの吐息がかかってくすぐったい………じゃなくて!

「原田さんっ?!大丈夫ですか?!」

急に倒れこんでくるなんて、何かあったんだろうか?と心配になる。

ーだけど、原田さんの次の言葉に、あたしの心配なんて、どこかへとんでいってしまった。

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