*。・゜例え記憶をなくしても゜・。*【番外編追加中&リク受付中】
「…なんで泣いてるの?
泣くほど総司が好き?」

やだ、やだやだやだ。

「総司って・・・呼ばないで!」 

ついにあふれだした思いは止まらずに言葉が一気に溢れ出す。

「・・・へ?」

「沖田さんに触らないで!」

「・・・それは…無理かなぁ」

そう反論され、カチンときながらも言い返す。

「沖田さんはあたしだけのものなの!
誰にも渡さない。」

「…ふーん」

「貴方になんて負けない。
世界で一番あたしが沖田さんを愛してる」

そういってキッと女の人を睨み付けると、クスっという笑い声が聞こえた。

「・・・空って本当バカ。」

「・・・なにがですか?」

「嫉妬してたの?」

「だめですか?嫉妬しちゃ。
沖田さんに重たい女だっておもわれても嫌われたってもうしりません。」

もうなにもかもがどうでもよくなってきた。

沖田さんに聞かれなかったらいいんだもん。

「だってさ、総司どうする?」

だけどそんなあたしの思いとは裏腹に、女の人がそういった瞬間、後ろからふわっと抱きしめられた。

顔を見なくてもわかるよ。

沖田さんだ・・・。
< 281 / 392 >

この作品をシェア

pagetop