*。・゜例え記憶をなくしても゜・。*【番外編追加中&リク受付中】
「あーもう・・・全部聞いてたんですか?」

ふっきれたようにそういうとぎゅっと強く抱きしめられた。

「覚えてますか?
隠し事はなしですよって約束したこと」

ートクン

あ、覚えててくれたんだ。

「もちろんですよ」

「じゃあなんでいってくれなかったんですか?」

「だから・・・沖田さんに嫌われたくなかったから・・・」

「そんなどうでもいいこと思わなくてもいいです。
僕、不安だったんですからね」

「え?何が?」

「・・・空は僕に何も関心もってないのかなって。
あの着物だってわざと口紅の跡つけて帰ってきたのになんにもいってこないし・・・。
僕のことなんてどうでもいいのかなぁ?って」

「え・・・?」

わざとだったの?あれ。

「本音でいうと・・・
嫉妬してほしかったんです」

後ろからだきしめられてるからわかんないけど、きっと口調からして沖田さんの顔は真っ赤だろう。

きっとあたしも。

「だけど・・・この人は・・・?」

まだ解決してない問題に触れる。

そうだ、この綺麗な女の人は誰なんだ。
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