*。・゜例え記憶をなくしても゜・。*【番外編追加中&リク受付中】
ちゅんちゅんというなんともかわいらしい小鳥のさえずりで目を覚ました。

「んーーーー・・・」

・・・あれ?

あたし、空に戻ってる??

「・・・わけないか」

朝起きてみたら戻ってるなんて思ったけど無理でした。


あたしはまだ原田さんのままです。

低い声。

鍛え上げられたからだ。

高い背丈。

長く伸ばしてある髪。

すべてがあたしのものじゃない。


「自分の体が愛おしいんですけど;」

カムバック!マイボディ!

戻ってこぉーい!

あ、もしかしてブスとか思ってるあたしに愛想つかしちゃったの?

ごめんなさい!早く帰ってきてください!

…なんて1人コントやってる場合じゃない。

「…さて、行きますか、」

そうつぶやいて起き上がった。


向かうはただ一つ。

総司の部屋。

まずはすべてを話そう。

そうしないとあたしが自分の体に帰る前にお亡くなりになりかねないからね。



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