*。・゜例え記憶をなくしても゜・。*【番外編追加中&リク受付中】
「え?」

驚く総司。

やっぱり言わなきゃよかった。

だって総司驚いてるし、なんか怒ってるもん…。

「そうじ…ごめん…ひと「なんで黙ってたんですか!」」

“1人で育てるから”

そう言おうとした刹那総司に怒鳴られた。

「え?」

混乱して頭は真っ白。

そんなに怒られるとは思ってなかった。

そんなに嫌がられるとは思ってなかった。

“一緒に育てよう?”

そう言ってくれなくとも、喜んでくれると思った。

「ごめっ…やっぱり迷惑…だったよね…」

そう言って店を飛び出した。

すぐ追いかけてきてくれると思ったけど現実はそうも甘くはないみたい。

後ろを振り返っても見えるのは人ごみ。

愛しの人の姿なんてどこにもない。

ポツーポツー…と雨が降る。

そんな雨の中、あたしはただ1人でたたずんでいた。
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