*。・゜例え記憶をなくしても゜・。*【番外編追加中&リク受付中】
……痛い。

え、何が痛いのかって?

…視線だよ。視線。

さっきからチラチラ沖田さんに見られてるんですけど…。

ーチラ

ーチラっ

~っ!あーもうっ!

「沖田さっっ」

コツンっと石につまづく。

やばいっ!転ぶ!

そう思った時、フワッと後ろから暖かい温もりにつつまれた。

「もう!危ないです!!」

沖田さんにそう叱られたけど、そんなこともう頭にない。

“沖田さんに抱きしめられた?!”

そのことが頭を支配してるからだ。

パニック状態に陥っていると、手に冷たい物が触れた。

「…え?」

「また転けられたら困りますからね」

沖田さんと…手繋いでる?!

え、ちょ?!

なんか心臓ドキドキしてるし…どーしよう!

そんなあたしの考えとは裏腹に、沖田さんは何かポツンとつぶやいていた。
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