*。・゜例え記憶をなくしても゜・。*【番外編追加中&リク受付中】
「うわぁ…きれー…」

平助が連れてきてくてたのは、小さな丘。

景色が…すごく綺麗。

「へーすけ…ありがと…」

そう言うと平助は照れたようにはにかんだ。

「ここね、この前見つけたんだ。
すっごく綺麗だったから空に見せたくて」

「うん…嬉しい…」

嬉しいけど……

「もう2時だね…」

この丘にくるまで3時間もかかった。

足が棒になるほど痛い。

あのことわざの意味がわかるよ…。

しかも帰ったら5時じゃん…。

急いで夕飯の支度しなきゃね…。

「んじゃ空、帰ろっか」

「うん、そーだね」

帰り道、平助は手を繋いでくれた。

昨日みたいにこけそうになったから…。

だけど不思議と、沖田さんと繋いだ時みたいにドキドキはしなかったんだ。
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