*。・゜例え記憶をなくしても゜・。*【番外編追加中&リク受付中】
「……え?」

ガラッと勢いよく開けて見えたのは、処刑道具でもなく、豪華な料理だった。

…決して形がいいとは言えないけど…。

「な、んで…」

声が震える。

「空が来てから1年経ったよね」

平助の言葉にコクンと頷く。

「ずーっと俺らの飯作ってくれたよね」

原田さん…知ってたんだ…。

「1年分の感謝の気持ちだ、空」

永倉さん…。

「空…いつもありがとう」

沖田さん……。

そんなこと言われたら…

「ちょっ、何で泣いてるの?!」

泣いちゃうよ。

「だっ、てぇ……ぐす……」

嬉しいからに決まってんじゃん…。

「俺らが全員で作ったんだ」

あの不器用な土方さんも…?

そんな小さな疑問も、

「副長は野菜洗っただけじゃないですか。」

「おいっ!」

斎藤さんの告げ口により、判明。

それでも気持ちが嬉しい…。

「みんな、ありがとうっ」

そう言うとみんな嬉しそうに微笑んだ。

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