*。・゜例え記憶をなくしても゜・。*【番外編追加中&リク受付中】
「綺麗だなぁ…」

ここの桜は、他の場所よりも遅く咲くみたいで、今はちょうど満開。

屯所の桜はもう散ってるのになぁ。

「〜♪〜〜♪♪」

最近つい口ずさむ歌がある。

あたしが現代にいた時に大好きだった歌。

…ここなら誰もいないし、少しならどうせ聞こえないから…歌ってもいいかなぁ。

「…歌っちゃえ。」

どうせ、騒いでるから聞こえないだろうしね♪

スゥ、と大きく息を吸う。

「〜〜〜♪♪♪〜〜〜〜♪」

あー、やっぱ好きだなぁ。

「~~♪♪〜♪〜〜〜〜〜♪」

なんて、気持ちよく歌ってたのに、

「…綺麗な歌声だな」

突然隣りから土方さんの声がして、熱がスー…と引いていくのがわかった。
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