*。・゜例え記憶をなくしても゜・。*【番外編追加中&リク受付中】
チュンチュンという音が聞こえ、目を開けた。

「ん……」

首がいたい。

どうやら体操座りで眠ってたみたい。

毛布でもかけてくれてるかな?なんて期待してたけど、そんな期待は見ごとに裏切られた。

辺りを見回しても、沖田さんはいない。

ご飯でも食べに行ったのかなぁ。

…つまらない。

というか、お腹がすいた。

監禁といっても、死んだら意味ないのに。

だったら…ご飯ぐらい持ってきてくれてもよくないか?

そう思っていると、ガラリと襖があいた。

「………。」

沖田さんがご飯をもって立っていた。

「これ、どうぞ」

相変わらず無愛想に言う。

ぺこりとお辞儀して沖田さんからご飯をもらった。

「…ぃただきます」

そうぽそりとつぶやき、箸をもった。

ここで食べたご飯は、とても美味しいとは言えなかったけど、とてもあったかかった。

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