*。・゜例え記憶をなくしても゜・。*【番外編追加中&リク受付中】
ードンッ

「「ぶへっ」」

暫くすると、大きな壁にぶつかった

でも、痛くない

「………誰だ、お前ら」

「ひ、ひじかたさんっ!」

あたしより先に顔を上げた平助が大きな声をあげた。

「おい、誰だ。
こんなガキを屯所内に入れたやつ」

…でもどうやら土方さんはあたしたちだって気付いてないみたい

「ねえ、平助」

土方さんに聞こえないような声で平助に話しかける

「ん?何?」

土方さんは気付いてない様子

「逃げよっ」

「えっ!いいの?」

「いいのっ!」

そう言って平助の手を強引に引っ張った

「あっ、逃げんなガキ共ー!」

後ろから鬼さんが追いかけてくるけど気にしない

「あははははっ!
ばーかばーか」

そんなこと言ってるから罰が当たったんだろう

ードン

「ぶへっ」

本日2度目、誰かにぶつかった

もちろん、平助はあたしに手を引かれてて、あたしが前に走ってたからぶつかったのはあたしだけ

「…………子供?」

そして、ぶつかったのは

「おきたしゃん…」

沖田さんだった




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