*。・゜例え記憶をなくしても゜・。*【番外編追加中&リク受付中】
ーガラッ

斎藤さんと話していると、そんな音がして音の方を見る。

「なんだ一くん中にいたんだね。
別に入ってもいいけど……僕にちゃんと許可とってから入ってほしいかな。」

そこには、沖田さんが立っていた。

「総司、帰ってきたか。
じゃあ交代だな。」

斎藤さんは沖田さんの言葉の内容には一切触れずにそれだけ言うと部屋を出ていった。

「……君さぁ…なんで勝手に人を入れるかなぁ。
ここ、僕の部屋なんだけど。」

嫌味ったらしく言う沖田さん。

「・・・・。」

その言葉にきゅっと唇をかみしめる。

「……君ってほんとむかくつね」

「え?何がですか?」

そう言うと、チッと舌打ちされた。

あたし何にもしてないのに・・・。

そして、ガサガサという音と共に甘い香りが漂ってきた。

「……?」

その甘い香りの方に頭を向ける。

< 38 / 392 >

この作品をシェア

pagetop