*。・゜例え記憶をなくしても゜・。*【番外編追加中&リク受付中】
ーくるくるくるくるくるくるくるくるくるくる「…わん」

ーペタン「あ、哀れな…僕にお、お恵みください…」

く、屈辱的!

「…っぷ……君ってほんと素直だね。
っあははははっ」

そう言って団子を差し出す沖田さん。

とろうとした瞬間…

ードテッ

沖田さんが団子をパッとそらすから、あたしは勢いよく転んだ。

「ちゃんとやったじゃないですか!」

転んだまま沖田さんを睨みつけながらそういうと沖田さんはくいっと顎をあげ、怪しそうな笑みを浮かべて、

「君さぁ、昨日“僕の仕事の邪魔はしないでねって言ったら頑張ります”って僕に言いませんでしたっけ?」と言った。

「でもそれは仕事じゃ・・・」

「僕が仕事といえばそれは仕事になるんです。
違いますか?」

「・・・・・違うとお・・・・そうです」

違うと思いますと言おうとした瞬間、沖田さんににらまれたため、言い直すしかなかった。

「ですよね。
じゃあ僕は京で評判の美味しい甘味処で買ってきた団子でも食べながら弁解を聞いてあげるとしましょうか。」

そう言ってあたしが食べるはずだったみたらし団子を美味しそうにほうばる沖田さん。

「……えっとですね…団子を貰うぐらいは仕事の邪魔にはならないかな?と思いまして…」

「パクパクーうん。」

そうやって行儀悪く食べながら返事をする沖田さんをみてすごい殺気を覚えた。
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