*。・゜例え記憶をなくしても゜・。*【番外編追加中&リク受付中】
ーカキン
「ほんと、空ってバカだよね。」
「こんな夜に1人で飛び出すバカをほっとける土方さんの方がバカだと思いますよ。」
ーーーえ?
「じゃ、とっとと片付けよっか。」
「僕1人で楽勝ですね。」
「平助……沖田さん…なんで…なんでいるの?!」
「…だって空が家出したっていうからさー?」
「貴方面白いですし。」
ーズシャッ
その時、肉をきるおとがした。
「うっ…」
鉄の臭いが鼻につく。
気持ち悪い。
「え?もしかして、人を斬るのを見るの始めてなの?」
「…そんな感じです…ね。」
「あっあたし………家出したんじゃなくて……屯所を追い出されたの。
だから…助けてくれなくてもよかったのに!余計なお世話なの!」
…違うのに!
本当は助けてくれてありがとうって言いたいのに!
軽い自己嫌悪に陥る。
「「っプっ……あはははっ」」
その時、いきなり2人とも笑い出した。
「えっ?えっ?」
「君って素直だね。」
「ほんとほんと!空は素直すぎっ!」
沖田さんと平助はそんなことを言いながら笑ってる。
あたしのどこが素直なのか…。