*。・゜例え記憶をなくしても゜・。*【番外編追加中&リク受付中】
「あぁ起きたんですね…」

んー…と考え込んでいると、男の人が目を覚ました。

「あ…えっと……」

キョロキョロと辺りを見回す。

何かが違う気がする…。

雰囲気とか、そういうのじゃなくて・・・もっと根本的なににかが・・・

「びっくりしましたよ。
勝手に人の部屋入ってきて気絶するんですもん。
…………貴方は誰ですか?」

男の人に鋭い目つきで言われ、顔が強張った。

「あの…まずここは?」

「新撰組屯所ですけど?」

…どこ?

よく分からないからとりあえず話題を変える。

「あ、あの、これすみません」

よくみればあたしは布団に寝ている。

きっと、この人が出してくれたに違いない。

「あぁ、別にいいですよ。」

「…ありがとうございます…」

そう言うと、少し驚いたような顔をして、そっぽを向いてしまった。
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