*。・゜例え記憶をなくしても゜・。*【番外編追加中&リク受付中】
「ほら、帰りますよ。」
急に沖田さんが言う。
「え?どこに…?」
「決まってるじゃん。僕等の屯所。」
平助は当然!とでもいうように言う。
「だってあたし……」
「僕達に任せてください。
きっと大丈夫ですから。」
「そーそー♪
空は気にしなくていいからね」
そう言って握った2人の手はとても冷たかった。
だけど、こんなに手が冷たくなるまであたしを探してくれたんだ…って思ったら心があったかくなった。
「…ありがとう」
「別に貴方のためじゃありません」
「総司は素直じゃないねー。
そんなんじゃ僕がもらっちゃうよー?」
「なっ?!」
「えへっ。」
隣りでよく分からないから会話が繰り広げられているけど、それを聞くのも楽しかった。
だから忘れてたんだ。
鬼さんの存在を……。