*。・゜例え記憶をなくしても゜・。*【番外編追加中&リク受付中】
あわててその方向を向くと1人の小さな男の子と柄の悪そうな浪士の姿が見えた。

「っざけんじゃねえよ!ひっく…
俺様を誰だと思ってんだぁ?…っく」

「…ひっ。すっすみません!」

男の子がお団子を持っていて浪士のズボンの裾にタレが付いているのをみるとどうやらぶつかったみたい。

「…あーあ、昼間っからやってるねー。」

原田さんに関しては眺めてるし

「…」

沖田さんに関しては刀を鞘にしまってる。

「はぁ…」

とあたしがため息をついた時だった。

「なめてんじゃねえぞ!!!」

浪士が刀を振り上げた。

瞬間何かに突き動かされるような感覚に陥った。

気がついたら男の子を守ってて、浪士の前に立ってた。

「いい大人が恥ずかしくないんですか?!こんなに小さな男の子でさえ謝っているっていうのにそれでも大人ですか?!!礼儀ってものを知らないんですか?!」

その言葉に一瞬ひるんだように見えたけど、逆ギレされそうな雰囲気…。

「っ調子こいてんじゃねえ!」

ービンゴーーーーー!

ーヒュンっ

浪士が刀を振り下ろす。

ー逃げなきゃ斬られる。

ーでもあたしが逃げたらこの男の子はどうなるの?

そう思ったら知らないうちに行動してた。

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