*。・゜例え記憶をなくしても゜・。*【番外編追加中&リク受付中】
ーグサッ

肉を斬るような音と共に生臭い血の臭いが鼻をついた。

「っなっ!」

「キャーーーーー!」

「さすがに……いっ…」

気が付いたら刀を手で止めてた。

ドロ…と手から血が流れ落ちる。

すっごい痛い。

でも、男の子を守れたって思ったら嬉しかった。

「っと…」

ーボキッ

最後のとどめともいうように浪士の刀を足で折る。

「ひっひいぃ!」

「いい大人が小さい子いじめてんじゃねえよ!
そうゆう大人がいるから世の中悪くなっていく一方なんだ!」

折れた刀の先を浪士に向けてそう言うと、負け犬のごとく走っていった。

「ふぅ…」

手がじんじんして痛いけど…

「ひっ…ふっく…」

後ろで男の子が泣いてるからそれどころじゃないか…。
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