*。・゜例え記憶をなくしても゜・。*【番外編追加中&リク受付中】
「…空。気持ちはわかるけど…」

隣りで原田さんがげっそりしている。

理由は簡単。

女物の着物ばっかり見てるから。

「だって…いろいろ見たいもん。」

男物の着物なんて見ててもつまんないし。

「じゃああたしここ見てるから、あたしはどんなのでもいいから原田さん買ってきて下さい♪」

「はいはい…」

原田さんはもはや言い返す気力もない感じ。

原田さんが選んでいる間、可愛い着物を見つけた。

「わぁ…」

薄い水色に薄い桃色で桜が描かれている。

「空ー?帰るよー」

思わず魅入っているとそんな原田さんの声が聞こえてハッとする。

「はーい。」

名残惜しくその着物を見ながらお店を後にした。
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