*。・゜例え記憶をなくしても゜・。*【番外編追加中&リク受付中】
「はぁ、もういいです。」

そう言って男の人はどこかへ行ってしまった。

その間に考えることと言えばただ一つ。

“ここはどこ?”

と。

部屋の中を見渡すと、机がポツンと置いてあるだけの殺風景な部屋。

そんな部屋に少し違和感を感じながら男の人の帰りを待つ。

「~・・から~」

部屋の外から何やら話し声が聞こえる。

なにやら怒っているような声だ。

襖に耳をぴったりとくっつけて話を盗み聞きしようとすると、突然襖があいたもんだから、あたしはバランスを崩して、ドンという鈍い音を立てて転がった。
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