*。・゜例え記憶をなくしても゜・。*【番外編追加中&リク受付中】
「おい総司、もしかしてこいつか?」

いらついているような声が聞こえ上を見上げる。

少しだけ見えた空は、赤みがかっており、

「ひぃっ!」

その空をバックに堂々と鬼が立っていた。

その鬼さんは「あ゛?」とあたしを睨みつけた。

あれ?でもよく見ればかっこいい。

真っ黒な長い髪をポニーテールにしていて、シュッとした顔立ち。

さっきの男の人はどっちかっていうと“綺麗”って感じだってけど、この人は“かっこいい”感じ。

なんてまじまじ見ていると、だんだん鬼さんが不機嫌な顔立ちになってきた。

「てめぇいつまで人の顔見てんだよ!
男が男の顔見て何が面白い!」

お、男?!

え?あたしってもしかして“あたし”じゃなくて“僕”だったの?!

衝撃の事実発覚。

あぁ・・スカートをはいてるから女だと思ったんだね。

きっと顔はものすごく不細工なんだろう。

そしてきっと記憶がなくなる前は僕は女の子になりたかったんだね。

身体は男の子でもそう、いつだって心は女の子よ♪・・・・・って

「んなわけあるかーーーーーい!!!」

胸だって少しだけどちゃんとあるし、アレだってない。

でも、そんなこと気にしている場合じゃないかもね。

鬼さんあたしが急に大声出しちゃったせいかすごく怒ってるー☆

きゃっおこってばっかだとふけちゃうぞ☆

ってキャラ崩壊させてる場合じゃない!

この場をしのがなくては・・・・。
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