カルマの坂【短編】
少年は廊下の先に、他に比べてやけに派手な扉を見つけた。
少年はその扉に吸い寄せられるように、その扉の前まで歩いた。
ギィ…
少年は静かに扉を開いた。
そこは寝室のような部屋だった。
そして、その部屋の一番奥にあの少女を見つけた。
少女はバスローブ姿でベッドに腰掛け、少年の方に背を向けていて顔は見えない。
少年は少女にゆっくりと歩みより、血まみれの手を差し出した。
少女はゆっくりと少年を見上げ、壊された魂で微笑んだ。
「ちくしょう……。ごめんな…」
少年は剣を振り上げた。少女は目を閉じただけで、まったく動かない。
そして、少年は最後の一振りを少女へ下ろした。
少年はその扉に吸い寄せられるように、その扉の前まで歩いた。
ギィ…
少年は静かに扉を開いた。
そこは寝室のような部屋だった。
そして、その部屋の一番奥にあの少女を見つけた。
少女はバスローブ姿でベッドに腰掛け、少年の方に背を向けていて顔は見えない。
少年は少女にゆっくりと歩みより、血まみれの手を差し出した。
少女はゆっくりと少年を見上げ、壊された魂で微笑んだ。
「ちくしょう……。ごめんな…」
少年は剣を振り上げた。少女は目を閉じただけで、まったく動かない。
そして、少年は最後の一振りを少女へ下ろした。