カルマの坂【短編】
3章:救出
少年は夕暮れを待っていた。
少女を助け出すために。
「待ってろよ。絶対助けてやるからな。待ってろよ…」
少年は繰り返し呟いていた。
そして、夕暮れのうす闇に紛れ、町の武器屋から剣を盗んだ。
ガタッ!!
(しまった…!)
「誰だ!!」
店主が音に気付き、店の奥から出てきた。
「クソッ!!」
少年は剣を持ってひたすら走った。
しかし、重たい剣を引きずる姿に、いつもの風のような軽やかさはなかった。
少年はゆっくりとカルマの坂を登る…。
少女を助け出すために。
「待ってろよ。絶対助けてやるからな。待ってろよ…」
少年は繰り返し呟いていた。
そして、夕暮れのうす闇に紛れ、町の武器屋から剣を盗んだ。
ガタッ!!
(しまった…!)
「誰だ!!」
店主が音に気付き、店の奥から出てきた。
「クソッ!!」
少年は剣を持ってひたすら走った。
しかし、重たい剣を引きずる姿に、いつもの風のような軽やかさはなかった。
少年はゆっくりとカルマの坂を登る…。