「約束」涙の君を【完】
繋がり
冬休みは、
また、会えたり、会えなかったり……
毎日会えるのが当たり前だったのが、
どんなに幸せなことだったのか、
毎日会えることは、当たり前じゃなかったんだって、
そう思い知らされた。
会うと祥太は時々、
私をじっと見つめていることが増えた。
とても切なそうで、
そして、笑顔が減った。
どうしたの?って聞くといつも、
首を振って俯いてしまう。
何かが、祥太の中にある気がした。
その何かが、わからないけど、
祥太が言わないから、
私は、
待つしかなかった……