「約束」涙の君を【完】





心が弱い人……



お父さんがいないと、ダメになってしまう……



なんか、私に似ている……




「それで、祥太が小学校3年生の時、


僕は海外にいたんだけど、



そういうことになってしまって……



それから、僕は仕事をセーブするようにした。


なるべく祥太との時間を大切にしょうと必死だった。

学校行事も全部行ったよ。



でもね、突然祥太が家出したんだ」





家出……


祥太も言ってた……






「夜中に見つかって、警察に行ったら、


『なんで来たんだよ!』って、言うから、



思いっきりビンタしてやった。


どんなに大事に思っているか、


血が繋がってなくても、


どんなに大切な息子なのか、



祥太にわかってほしかった」







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