「約束」涙の君を【完】
じいちゃんと校長先生が……
「水沢さんの家族のことは、
結城も知っているだろ?」
家族のこと……
「知っています」
「体調のことは?」
俺は頷いた。
「そうか。
水沢さんの家族のことは、
ニュースでも流れたりしたから、
知っている生徒もいるはずだし、
すぐに噂は流れる。
変な目で見る奴もいる。
学校に通ったことで、
彼女の体調が悪化する可能性もある。
俺もちゃんと支えてやりたいと思っているけど、
一番の心の支えは、
結城だと思うんだ。
どうだ、結城。
結城は、彼女が同じクラスになったら、
ちゃんと支えてやれる自信はあるか?」