キミの秘密



お母さん、お父さん。

私、岬 芽衣は毎日頑張っています。

なぜか女の子の恰好をした男の子と相部屋で、その男の子との関係が不明だけど事情を知っている女の子がいます。

取引?した通り、男の子と相部屋と言う危険状況であっても、奴から身の危険を感じるようなことは皆無だった。

何とか二週間経ちましたが、未だに二人は怖いです。


そんな私は、今日から清華女子学院の生徒になります。



「芽衣さん」

「えと、姫香さん…?」

「このままですと初日から遅刻しますよ」



にこっと微笑む、それはまさに女の子。

名前通りお姫様みたいなかわいい子。


…なんだけど。



「この俺に恥かかせんな」

「はい…」



奴はやっぱり男の子。

しかも短気。



「先に行ってますね」



ほんと。

姫香ちゃんの時は癒しの天使。

本性の千景くんはそりゃもう悪魔。


きっと学校では姫香ちゃんオンリーなんだろうな。

一生そのままでいいのに。



「遅いです」



同じ制服に身を包んだ和奏さんが言った。

和奏さんはけっこう厳しい。

嫌われてる感じがする。

友達にはなれなそう…かな。



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