七夕の夜に




7月に入り梅雨があけた

でも、渉の体調は一向によくならず
笑顔も苦しそうだった


毎日病室を訪ねては渉の手を握り
時には学校を休んで病室に行くこともあった

七夕までもう時間はない

きっと約束は守れる

そう思いながらぎゅっと渉の手を握った

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