看護師と患者の1%の境界線(仮題)
准看護師科は単位制ではなく学年生なので、

また1から全く同じ授業を聞き、

全く同じような実習をしていくのがかったるいのが正直な所で、

出席日数がギリギリ足りる程度にパチンコに行ったり、

学校に行っても酸い味人授業をしに行くことしかなかった。

職場も学校も一緒で同期だった人達は揃って准看護師の免許を取って進学していった。


看護補助扱いではできない注射や点滴等の医療行為や、

患者の受け持ちなど一皮むけた様に働く姿は何やら羨ましかったと同時に汚い意味合いでの大人になる事をこの1年間で学んだ気がする。


生物学と憲法で大人と定義された時、

いきなり人間的にしっかりするのかと言えばそうではない。


毎年成人式で騒いで逮捕される新成人が幾人もいるし、

思考や思想がいきなり変わるわけではないので、

ある種の親近感すら沸いてしまう。


大人になるってなんだろう?

大人と定義されている僕自身がいつも同じ様な事を考えていた。
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