看護師と患者の1%の境界線(仮題)

#1-1 H18/04

2回目の2年生の4月。


100人は居る講堂の真ん中にぽつんと1人浮いた状態に僕は居た。


わずかな職場の後輩がその中に4、5人いるが席も遠くクラスメイトと楽しく話している。


この100人は居るこの空間の中で僕は1人ぼっちなのだ。


しかも100人の中で男は10人に満たなく、周りは女ばかりだ。


同じ男同士ならまだ話しかける事は出来るのかもしれないが、

自分から積極的に話しかけるタイプではない僕にとってこの空間は苦痛極まりない場所だ。


僕以外の人間は1年の付き合いと面識がある事がさらに拍車がかかる。


額には汗、

それを拭うハンカチもない。

ただ僕は眠くないのに眠たそうな顔つきでウトウトとしている感を科持ち出しそのまま寝たふりをしていた。


こんな状況下で1年も過ごす事ができるのか僕は不安で仕方がなかった。
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