受胎告知Fake of fate【アンビエンス エフェクト第二のマリア】
又……
あの夢を思い出す。
白い白い世界……。
それと繋がっている遊び場……。
俺は彼処が本当は怖い……。
又母と逢えなくなると思うから……。
でも……
俺が其処にいると、母は安心するようだった。
だから俺は……
其処にいるんだ。
平気な顔をして……。
俺の部屋には勉強机もないんだ。
普通だったらおかしいだろう。
そう言えば……
母の口から
『勉強しろ』
などと一度も言われたこともない。
だから俺……
して来なかった……。
照明は宮付きベットに付いている小さいやつ。
その宮に板を取り付けて教科書を置いて、それなりに勉強はしていた。
と言っても宿題位だけど。
そんな僅かな出っ張りにイヤと言う程頭をぶつけた無様な俺。
思い出すだけで又ズキズキした。
もう癒えてほしいのに、心の中からも悲鳴を上げていた。
「ママ〜」
俺は小さな声でそっと呟いていた。
着替えは、ベットの下の引き出しにあるだけ。
学生服だけはハンガーに掛け、宮の突端に吊した。
俺の寝室には、アイドルとかのポスターもない。
歌手に興味もないからCDもない。
スポーツマンでもないし、がり勉でもない。
ま、机がなけりゃ、がり勉にも育たないか。
俺はただの、無気力に生きているだけの人間だった。
ただ一つ。
絵を描くことだけは得意だった。
俺はあの白い部屋いっぱい使って、体全部で自分を表現していた。
それ位しかやることがなかった。
ただ母を待ちわびながら……。
きっと俺は……あの部屋で遊び疲れて……
母を待ち疲れて……
泣きながら眠ってしまったのだろう。
母はそんな俺を抱いて……
きっと寝かしつけてくれたんだ……
あのベッドの上で。
それが夢の正体だと思ったんだ。
だから俺は客観的に、脳裏に焼き付けたのだろう。
白い……
何処までも続く……
白い世界……。
まるで……
母の体内のように……
俺を受け入れ……
俺を癒やす……。
俺は……
たださまよっている……。
母の愛に包まれながら……
それでも母を……
探し求めている……。
あの……
白い闇の中で……。
あの夢を思い出す。
白い白い世界……。
それと繋がっている遊び場……。
俺は彼処が本当は怖い……。
又母と逢えなくなると思うから……。
でも……
俺が其処にいると、母は安心するようだった。
だから俺は……
其処にいるんだ。
平気な顔をして……。
俺の部屋には勉強机もないんだ。
普通だったらおかしいだろう。
そう言えば……
母の口から
『勉強しろ』
などと一度も言われたこともない。
だから俺……
して来なかった……。
照明は宮付きベットに付いている小さいやつ。
その宮に板を取り付けて教科書を置いて、それなりに勉強はしていた。
と言っても宿題位だけど。
そんな僅かな出っ張りにイヤと言う程頭をぶつけた無様な俺。
思い出すだけで又ズキズキした。
もう癒えてほしいのに、心の中からも悲鳴を上げていた。
「ママ〜」
俺は小さな声でそっと呟いていた。
着替えは、ベットの下の引き出しにあるだけ。
学生服だけはハンガーに掛け、宮の突端に吊した。
俺の寝室には、アイドルとかのポスターもない。
歌手に興味もないからCDもない。
スポーツマンでもないし、がり勉でもない。
ま、机がなけりゃ、がり勉にも育たないか。
俺はただの、無気力に生きているだけの人間だった。
ただ一つ。
絵を描くことだけは得意だった。
俺はあの白い部屋いっぱい使って、体全部で自分を表現していた。
それ位しかやることがなかった。
ただ母を待ちわびながら……。
きっと俺は……あの部屋で遊び疲れて……
母を待ち疲れて……
泣きながら眠ってしまったのだろう。
母はそんな俺を抱いて……
きっと寝かしつけてくれたんだ……
あのベッドの上で。
それが夢の正体だと思ったんだ。
だから俺は客観的に、脳裏に焼き付けたのだろう。
白い……
何処までも続く……
白い世界……。
まるで……
母の体内のように……
俺を受け入れ……
俺を癒やす……。
俺は……
たださまよっている……。
母の愛に包まれながら……
それでも母を……
探し求めている……。
あの……
白い闇の中で……。