私の家来がお相手するわ!
《えー、君達はこれから上級生として─…》
校長の話は長い。
歩が言うには多少長くないと校長としての威厳がないと思われるんじゃないかって言ってた。
時々想うけど歩は少しひねくれ者?
「歩、寒い」
「風邪引いた?」
「わかんない、寒気が…」
うーん、と少し困ったように言う。
「もうちょい辛抱して」
ちょいってまだ始まったばっかだから結構長いと思うんですけど。
《それでは2年生代表、“篠原 歩”くん、お願いします。》
生徒からの一言と言うものがあるみたいで、それに呼ばれたのが隣にいる歩だった。
「え?」
「待ってて」
と笑顔で頭を撫でられた。
歩が呼ばれるなんて聞いてないしで頭がハテナだらけだ。
《2年代表、篠原 歩です。》